GP-Chem 東北大学 統合化学国際共同大学院東北大学
統合化学国際共同大学院

【長期研修:2025.1.6-2025.7.6】フランス, ルーアン大学:保坂 正樹さん

2025年1月から7月までの半年間、フランス・ルーアン大学の研究機関「Chimie Organique et Bioorganique – Réactivité et Analyse(COBRA)」にて、Michaël De Paolis先生の研究室に留学させていただきました。先生のグループでは、私が日本で取り組んでいるキュバンという化合物をテーマにした研究が行われており、非常に近い分野であることから、快く受け入れていただきました。
留学中もキュバンのC-H官能基化に関する研究を継続し、グループのメンバーと知見を共有しながら、充実した研究活動を行うことができました。実験器具や装置は日本と共通する部分が多く、実験を進める上で大きな支障はありませんでしたが、安全管理に関してはより厳格であり、改めて気を引き締めて取り組む必要があると感じました。
COBRAには多様な国籍の学生やポスドクが在籍しており、異なる背景を持つ人々との交流を通じて、実践的な英語力を鍛えることができました。半年間の海外生活は初めてで不安もありましたが、研究室内だけでなく街中でも英語が通じる場面が多く、また英語が得意でない方とも身振り手振りを交えたコミュニケーションで意思疎通ができたことは、世界中どこでもやっていけるという自信につながりました。

 

Michaël研究室のメンバー

 

ルーアンはフランスのノルマンディー地域の中心都市であり、北部の中心地ということで日本でいうところの仙台に近い位置づけの都市となっています。大学が多く、学生の街にもなっているようでした。また、ジャンヌダルクが火刑に処された広場があるほか、クロード・モネが連作を描いたことで知られるルーアン大聖堂もあり、建築物や街並みも歴史を感じられる町となっています。

 

 

ルーアンの観光名所: ルーアン大聖堂と時計台

 

 

日常生活では、物価はそれほど高くないものの、外食の値段がかなり高く、自炊力が試される半年間となりました。醤油や味噌などの和食の調味料はアジアンマーケットまで行かないと手に入らなかったため、早々に本屋でレシピ本を購入し、知らない食材や調理用語を調べながら料理をする日々は、今では良い思い出です。

 

 

レストランで食べたビーフタルタル

 

 

また、ルーアンからパリまではバスで約2時間と日帰り可能な距離だったため、定期的に訪れていました。フランスはヨーロッパ有数の観光大国で、歴史・文化・芸術など多くの魅力に触れることができ、自分の中の世界観が広がったように感じます。さらに、ヨーロッパは国間の移動が比較的容易であり、連休を利用してスペインやイギリスにも旅行することができました。どの国でも人々の温かさに触れることができ、日本に帰ってからは、留学や観光で訪れる方々に対しても、おもてなしの心を持って歓迎したいと思うようになりました。

最後になりますが、このような貴重な機会をご支援いただいたGP-Chemスタッフの皆様に、心より御礼申し上げます。

 

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